うろ覚えゴリ夜行列車

底辺でさまよう

世界はメタファーだ

 今日何を思ったか、TSUTAYAでCDを12枚レンタルしました。サンボマスターが三枚、フジファブリック・トモフスキが二枚、あとはnever young beachとか中村一義とかが一枚ずつ。

 フジファブリックの「陽炎」を聴いて、凄く感傷的な気分になりました。そういう気分になるのは久しぶりで、自分のメンタルが持ち直しつつあることが分かって嬉しいです。人並みの、充実した大学生活を送れているとはとても言えない毎日ですが、その中でも少しずつ喜びとかそういうプラスなものを拾い上げて、大事にしていけたら良いなと思っている次第です。

 

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 ちょうど一週間くらい前から村上春樹の『海辺のカフカ』を読んでいたのですが、つい昨日ついに読破しました。久しぶりの長編小説です。まあ恐らく村上春樹作品の中でも特にリーダブルな方でしょう。わくわくしながら読み進めていました。

 作品の終盤で、21歳の、主人公の兄替わりのような青年が、主人公にこう告げます。「世界はメタファーだ」と。隠喩と世界。世界とは限りなく現実に近い、と言うより現実そのものであるのに、青年はそう言うんですね。今でもあまり掴めませんが、何だかわかるような気がします。日々過ごしていく中で私たちがすること・出会うものは、日常単位の些細なことでなくて、もっと大きなものを象徴するピース/側面の一つに過ぎないのかもしれないと、そう思いました。実際はそう綺麗に物事は進まないものですが。多くの場合日常を過ごすことは、泥の中をかき分けて進むことなのかもしれませんが。

 

 あとは、三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』も読みました。三浦しをんを読んだ事がなかったので、まずは大きな賞をもらったものから攻めようとしたのです。

 本来ほぼ純文学しか読まないもので、このレベルのエンタメを読むのは久しぶりで、あまりのリーダビリティと読みやすさに驚きました。さくさくと読めてしまう。そして面白い。オチもあればヤマもある。主人公には秘密があり、その相棒は悪党に刺され、離散の危機もあり、最後には元のさやに収まる。読み終わった後、またこの二人に会いたいと思わせられました。

 

 バイトの方は明日で三日目となる感じで、まだスタートしたばかりです。仕事内容はそれなりに大変ですが、とにかくまかないが旨すぎてやめる選択肢が頭に浮かびません。人は胃袋を掴まれると、簡単に動けなくなってしまうものです。

 

 それではまた明日。